Grain-to-Glass #1
Saison de la Maison
BETのコラボビア第1段のビールがリリースとなりました。IREKSモルト、フランス産限定ホップ、WhiteLabsの液体酵母を使用して、長野県の野沢温泉にあるAnglo Japanese Brewingと一緒に、セゾンスタイルのビールを作りました。
「Saison de la Maison」はダークな色合い、 軽やかで飲みやすい口当たりの中に複雑な味わいのあるフレンチセ ゾンビールです。
「Saison de la Maison」のリリースイベントはBrusselsグループの「Au Fils de Jour」で開催しました。ビールの味わいの色々な特徴を引き立てるために、料理に合わせて、シェフの大場さんにペアリングコース6品を考えていただきました。
モッツァレラとグレープフルーツのサラダ
スモークミストラルホップドレッシング
パンオフルーツ
フレッシュイチジクとルバーブジャムのタルティーヌ
鶏肉のブリック揚げ
ストリスルシュパルトホップ入り
うなぎ
アラミスホップ山椒塩
マロンのシュークリーム
スペルト小麦モルト入り
ブラックモルトショコラ
焙煎されたウィートモルトブラック使用
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モッツァレラとグレープフルーツのサラダ スモークホップドレッシング
(使用原材料:ホップ‐ミストラル)フレッシュのクリーミーなモッツァレラにグレープフルーツの酸味。ホップは少しサクラチップで燻製して。そのホップとオリーブオイルより香りが穏やかなひまわり油、みずみずしい青リンゴのような爽やかな酸味と少し甘味のあるホワイトバルサミコビネガーで作ったドレッシングがミストラルの香りを引き立てています。
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パンオフルーツ フレッシュイチジク ルバーブジャムのタルティーヌ
(使用原材料:モルト‐ライ麦)アプリコットとクランベリー入りのパンオフルーツを香ばしく焼いて。ルバーブの繊維質ではっきりとした酸味、三温糖で甘味をつけたジャムを塗り少しローストして砕いたライ麦モルトをまぶしてモルト感をプラスした。香ばしい麦の風味と色々なフルーツの香りや酸味、今回は季節のフルーツとしてフレッシュのイチジクをのせて季節感も出しました。
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鶏肉のホップ入りブリック揚げ
(使用原材料:ホップ‐ストリスルシュパルト)淡白な鶏むね肉を塩、白コショウ、白ワインで下味をつけておく。主にチュニジアやモロッコのマグリブで使われている薄い春巻きのような生地のブリックを使って。鶏肉を生地の上に置いて粉末にしたホップをまぶし、包むようにロール状にし、スペイン楊枝でとめてカラッと揚げた。熱々の後味に出てくるホップの苦みと香り。①は冷製、酸味との相性で、今回はシンプルな味付けの鶏肉と熱を加えたホップの味わいを。
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うなぎ ホップ山椒塩
(使用原材料:ホップ‐アラミス)コラボレーションビールを試飲してまず思い浮かんだ料理。香ばしい甘いタレとウナギのゼラチン質、山椒と香りがどことなく通ずるアラミス、シーソルトをつけて。
今回のコラボビールのカラーはブラウンですが、飲み口は軽くてブロンドビールのような軽やかで何杯でもいただける。うなぎ×タレ×ホップ×山椒の料理にペアリングしましたが、例えば焼き鳥焼きトンに甘辛たれ、季節の薬味にでも合う。 -
スペルト小麦とマロンのシュークリーム
(使用原材料:モルト‐スペルト小麦)スペルト小麦をまぶして焼き上げたシュー生地に少し塩味をつけたマロンクリームを。塩味の代わりに香りが控えめで馴染みやすいウォッシュチーズ(ポンレヴェックとか)を挟んでもおいしく頂けそう。
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ブラックモルトショコラ
(使用原材料:モルト‐ウィートモルトブラック)香ばしく、苦味もある小麦のロースト麦芽はソルトショコラに。食感が楽しい、シロップに漬け込み乾燥させたスライスライムと一緒に食べることで一層味がはっきりと。
それぞれを食べると、口の中のビールの印象が変わります。例えば、甘ずっぱいサラダと一緒だとビールの苦味が強く出たり、フィグとパンの甘さはホップのフルーティーなメロンのような味をサポートしたり、山椒とホップをかけたうなぎの後ビールの軽いボディー感、そして爽やかな炭酸とドライな後味を強く感じ、マロンクリーム・チョコレートとのマリアージュはモルトの味をとても美味しく引き立てます。ビール一種類でスターターからデザートまでのペアリングができると言うのはセゾンビールの特徴です。家でも毎日色々な料理と一緒に美味しく飲めるビールなので、それを名前の中に「Maison」、フランス語で「家」という意味で表示しました。