2018年のホップ収穫量の世界予測
世界の様々なホップ産地で2018年の収穫が進んでいますが、ドイツホップ経済協会(Deutscher Hopfenwirtschaftsverband e.V.)が今年の収穫量の予測を発表しました。2017年のホップ収穫の生産量は記録的数値で、1996年から一番多い収穫量だったのですが、2018年は醸造経済に関して、6年連続アルファ産の量が足りない年となります。アルファ産の供給量が需要量に到達しなかったのです。その結果、欠乏を補填するため、アメリカ産のフレーバーホップの生産過多分がアルファ産のエキスに変換されました。アルファ産の欠乏の原因は、2010年からアメリカでアルファ産が高い品種が減って、半分程になったためと考えられます。その代わりとしてドイツでアルファ産の品種が増えても、供給量にはまだ間に合っていないようです。2016年アメリカで改めてアルファ産のホップが増えても、2018年の収穫はまだアルファ産が足りないようになると考えられます。
アメリカ産ホップ品種割合
- アロマホップ
- アルファホップ
ドイツ産ホップ品種割合
- アロマホップ
- アルファホップ
アメリカ産ホップに関しても、ドイツ産ホップに関しても、2018年の収穫の契約率が95%以上ですので、アルファホップ、特定なアロマ品種のスポットマーケットが厳しくなると考えられます。
現在ホップの収穫中ですが、各産地からの情報より、下記の予算が発表されています。
アメリカ
耕作地 23,200 ha 収量 46,200 t 世界生産率 41%
ドイツ
耕作地 20,144 ha 収量 40,100 t 世界生産率 36%
チェコ
耕作地 5,026 ha 収量 4,000 t 世界生産率 4%
ポーランド
耕作地 1,611 ha 収量 2,600 t 世界生産率 2%
スロベニア
耕作地 1,667 ha 収量 3,100 t 世界生産率 3%
その他
耕作地 8,652 ha 収量 16,000 t 世界生産率 14%
全世界
耕作地 60,300 ha 収量 112,000 t 世界生産率 100%
従って平均の収穫量より、アメリカが上振れ、ドイツが少し少なく、チェコがかなり少なく、ポーランドが平均通り、スロベニアがかなり多くなると考えられています。全世界的には少し少なめになるようです。
現在アルファ酸に関して、まだ数字が発表されていませんので、以上の予算が再度変わることがあります。最新情報を入手いたしましたら、またお伝えします!