2023年ドイツツアー:バイエルンの製麦と醸造の伝統
2023年9月に実施したブルワーズツアーは、ドイツ・バイエルン州が誇る豊かなビール醸造文化をめぐる内容でした。
5日間にわたり、参加者は国際的に高い評価を受けるブルワリーを訪問。ホップ収穫を実地で体験し、ドイツを代表する醸造専門家やブルワーから直接学びました。

1日目 ― ミュンヘン:ギージンガー醸造所
ツアー初日は、ミュンヘンのギージンガー醸造所を訪問しました。
2006年にガレージブルワリーとしてスタートし、現在ではオクトーバーフェストで公式にビールを提供できるブルワリーとなりました。
これはミュンヘンのブルワリーとしては7番目の認定であり、注目すべき成長を遂げた証です。
当日は、ドゥーメンス・アカデミーのミヒャエル・ツェプフ博士と、BETのセバスティアン・ホヘンタナによるセミナーが行われました。テーマはミュンヘナー・ヘレスおよびミュンヘン・オクトーバーフェストビアの醸造についてです。
この日のハイライトは、ミュンヘンのオクトーバーフェスト公認ブルワリー7社すべての、ミュンヘナー・ヘレスとオクトーバーフェストビアを比較試飲するテイスティング。ビアスタイルの共通点と各社の個性を、実際に味わいながら学ぶ貴重な機会となりました。
2日目 ― シュパルト:ドイツ最古のホップ産地
翌日は、15世紀からホップ産地として知られる、ドイツ最古の産地のひとつであるシュパルトへ向かいました。

シュパルトで7代続くホップ農家にて収穫を体験した後、シュパルター醸造所を訪問。
ブルーマスター兼ビアソムリエの案内で、ビールの全ラインナップを説明付きでテイスティングし、この日のプログラムを締めくくりました。
3日目 ― バイロイト:マイゼルズのヴァイスビア・ワールド
バイロイトでは、バイエルンを代表する小麦ビールブルワリーの拠点である、「Maisel’s Biererlebniswelt(マイゼルズのビール体験ワールド)」を見学しました。

歴史ある醸造博物館の見学に加え、ビール貯蔵に使用されてきた数世紀前の地下カタコンベを巡り、さらに2種類の充実したセミナーを受講しました。
各テーマは、ヴァイツェンの醸造とフランケン地方の伝統であるラオホビアについてです。
4日目 ― マイゼル&フレンズでの仕込み体験
多くの参加者にとって最大の見どころとなったのが、マイゼル&フレンズでの実践的な仕込み体験です。
新しいドイツ産ホップ品種「Titan(タイタン)」と、マイゼルの象徴ともいえるヴァイツェン酵母を使用し、ヴァイツェンボックをダブルバッチで仕込みました。
後日、このビールは日本へ輸送され、ツアーに参加したブルワリーのタップルームやシュマッツ各店舗にて提供されました。
5日目 ― クルムバッハ:製麦とビールの歴史
最終日は、IREKSにて製麦に関する詳細なセミナーを受講し、ベースモルトとスペシャリティモルトの製麦工場を見学しました。
午後には、バイエルン・ビール醸造所・ミュージアムを訪問。原料から醸造技術、ビールの歴史まで、バイエルンのビール文化を多角的に学ぶ締めくくりとなりました。
2024年ベルギー&フランスツアー
トラピストビールの伝統、セゾン、サワービール
1日目 ― トラピストの名門:オルヴァルとロシュフォール
2023年に実施したツアーが好評を博したことを受け、2024年9月に第2回ブルワーズツアーを実施しました。
目的地はベルギーとフランス。トラピスト修道院に併設された醸造所から、ファーメンティスに併設された最先端の酵母研究施設まで、多様な現場を巡り、それぞれの醸造の取り組みを学びました。

ツアー初日は、由緒あるトラピスト修道院に併設された2つの醸造所を、ツアー参加者向けに特別に案内していただきました。
各醸造所では、ブルワーがそれぞれの哲学や製法について語り、伝統を大切にしながら、最新の設備がどのように活かされているかが紹介され、世界的に評価されるビールが生まれる背景を学びました。
オルヴァルでは、「ジューヌ・オルヴァル」をテイスティングしました。これは、瓶内熟成の過程でブレタノマイセスが複雑さを加える前の、フレッシュでホップのキャラクターが際立つビールです。
ロシュフォールでは、瓶詰めではなく、初めてケグ詰めされた仕込みバッチの「ロシュフォール・トリプル」を、特別に味わう機会が設けられました。

2日目 ― ブラッスリー・デュポンとベルギーのホップ産地
2日目は、普段は一般公開されていないブラッスリー・デュポンを、今回のツアーのために特別に案内していただきました。
直火式の銅製ケトル、角形の横型発酵タンク、30℃を超える温度まで自然に上昇させるフリーライズ発酵、そして独自のハウス酵母など、ブラッスリー・デュポンならではの醸造の特徴や考え方を、実際の設備を通して知ることができました。
午後はポペリンゲへ移動し、1903年創業、5代にわたって家族経営を続けるベルホップ (Belhop) のホップ農園を見学しました。1日の締めくくりには、ディプロム・ビアソムリエの案内による、スタイルや背景の解説を交えたベルギービールのテイスティングが行われました。

3日目 ― ファーメンティス・アカデミー:酵母科学の最前線
3日目は、フランス・リールにあるファーメンティス・アカデミーを訪問しました。
キャンパスツアーとR&Dブルワリーの見学に加え、ラガー酵母の各系統や、発酵の過程でホップ由来チオールがどのように放出されるのかをテーマとしたセミナーを受講し、酵母と発酵科学に関する理解を深めました。
4日目 ― ローデンバッハ:サワービールの名匠
ツアーの大きな見どころのひとつが、ベルギーを代表するフランドル・レッドブラウン・サワーエールの名門、ローデンバッハの訪問です。
参加者はこの歴史ある醸造所を見学した後、数百基におよぶ巨大なオーク製フーダーが並ぶ、由緒あるフーダーセラーを巡りました。これらの木樽の中では、個性豊かなサワービールが長期熟成されています。
締めくくりには、フーダーに囲まれた空間で、ヴィンテージボトルのテイスティングが行われました。

5日目 – スワンモルト製麦工場
最終日は、スワンモルトの製麦工場を訪れ、製麦に関する幅広い内容のセミナーを受講しました。ベースモルトからスペシャリティモルトまでを対象に、実際の工程を体験しながら理解を深める内容です。
その後ブリュッセルへ戻り、ベルギー・ビール・ウィークエンドの初日に参加し、ツアーの締めくくりとなりました。
BETブルワーズツアーならではの特長
BETブルワーズツアーでは、次のような体験を提供しています
- 特別限定公開の体験:通常は一般公開されていない施設の舞台裏を見学できる特別ツアー。
- 専門家によるセミナー:業界を代表する専門家による技術的なセミナーを、日本語通訳付きで受講。
- 実践的な体験:ホップ収穫、製麦、仕込みなど、実際の醸造工程を体験できます。
- 地域文化の体験:夕方以降は、現地の醸造所や関係者の紹介で、観光ではなかなか辿り着けないビアバーやレストランを訪れ、地域ならではのビールと食文化を楽しみます。
- プロフェッショナル同士の交流の機会:日本国内外のブルワー同士が交流し、つながりを深める絶好の機会です。
- 万全のサポート体制:移動、宿泊、食事、通訳、その他各種手配まで、ツアー全体の運営をBETが一括してサポートします。
ツアー参加者様募集の予告:2026年 BETブルワーズツアー
現在、2026年秋の開催を予定した新たなブルワーズツアーを企画しています。
2026年のツアーではオーストリアを訪れ、ラガービールの醸造を主要テーマとして取り上げる予定です。
訪問先や行程、日程などの詳細は、決まり次第あらためてご案内いたします。
2026年のBETブルワーズツアーへの参加にご関心のある方は、ぜひご検討ください。
ヨーロッパの醸造文化を現地で体感しながら、醸造に関する知見をさらに深めていただける絶好の機会です。
下のボタンからメールにてご連絡ください。詳細が決まり次第、最新情報をご案内いたします。
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